ラベル 書籍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 書籍 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020/05/05

台湾書籍紹介#02:每日精選中日辭典

台湾現地で購入した書籍を紹介するシリーズです。

日本語→中国語辞典を紹介したのであれば、中国語→日本語辞典も紹介せねばなりませんね。


書名:每日精選中日辭典
作者:杉本達夫・牧田英二・古屋昭弘
出版社:大新書局
発行日:2009/11/01
価格:580元
ISBN-10:957-8279-55-8
ISBN-13:978-957-8279-55-1
購入場所:誠品書店のどっかの店舗(多分台北の敦南店か高雄大遠百店)


「デイリーコンサイス」というブランドの通り、三省堂が出版している辞典のライセンスを取得して発行しているようです。
なので、内容的には日本で出版された中日辞典の台湾ローカライズ版といったところでしょう。

この辞書は基本的にピン音(中国語版ローマ字)基準なので、自体こそ繁體中文でも内容は簡体字中国語基準、要は中国大陸で使われている中国語を基準にして作成されているように感じます。
と言っても台湾で意味が伝わらないといったことはないでしょうが(台湾で一般的に流通している辞書ですし)

ところで、調べたい中国語の単語があっても、その単語に辿り着く必要があります。
いくつか方法はありますが、まずは先頭の漢字に辿り着かないことには話は始まりません。

使い方としては日本語の漢和辞典の使い方のイメージが近いかもしれません。

この辞書は索引の種類が多いです。
「1.繁體注音府號索引」と「5.簡體總筆劃索引」は中国語翻訳目的で使う機会はないと思うので取り上げません。

まずは総画索引。
日本で習う漢字、新字体と同一の漢字でも書き方が異なる場合があるので、無かったら前後の画数も確認した方がいいでしょう。

羅馬字(ローマ字)からの索引。
いわゆるピン音で、アルファベット表記です。

簡体字の部首索引。
繁體字の部首も併記されているので部首索引として使えます。

 

やはりこの辞書も簡体字の辞典を元に作られているようです。

中国語→日本語辞典を選ぶ際は、まず索引の使い勝手をよく確認した方がいいでしょう。

また、この辞典のようにピン音基準のものは中国大陸向けのものを繁體中文にローカライズしたものが多いので、
台湾で使われている単語や言い回しを厳密に調べたい用途の場合は注意が必要でしょう。

関連リンク

大新出版集團::每日精選中日辭典
https://www.dahhsin.com.tw/bookIntro.php?lv01_type=Dictionary-02&prd_id=D040

台湾オンライン書店、台湾→日本への発送情報まとめ
https://chiyatani.net/tw_online_book_shop/

オンライン販売先一覧

誠品網路書店
http://www.eslite.com/product.aspx?pgid=1001199871352569

金石堂網路書店
https://www.kingstone.com.tw/basic/2018030353889
※記事執筆時販売停止中

三民網路書店
https://www.sanmin.com.tw/Product/index/000251754

博客來
https://www.books.com.tw/products/0010143393

その他
https://pickbooks.com.tw/search/9789578279551


2022/5/5:旅行記ブログ(https://chiyatani.net/tw_book_introduction_02/)より移転

台湾書籍紹介#01:詳解日漢辭典

台湾現地で購入した書籍を紹介するシリーズです。

第一弾はこちら


書名:詳解日漢辭典
作者:吳之榮, 周蘊石, 李孫華
出版社:大新書局
発行日:2009/11/01
価格:680元
ISBN-10:957-8279-45-0
ISBN-13:978-957-8279-45-2
購入場所:誠品書店のどっかの店舗(多分台北の敦南店か高雄大遠百店)


日本語→台灣繁體中文の辞典です。
台湾ではこのタイプの辞典を「日漢辭典」「日華辭典」などと呼ぶようです。

繁體字の辞典は日本国内での入手が難しい上に、需要が少ないため非常に高額です。
なので、現地発行の辞書で代用できないかと大きい書店で数時間かけて物色して選び抜いたのがこれです。

日漢辭典は各社から非常に多くの種類が出版されているので、台湾現地の書店に行く機会があれば自分に合いそうなものをじっくり物色してみるものよいでしょう。

日本語の説明もあるので、日本語の国語辞典としてもある程度使えます。

見出しには半円状の切れ込みが入っており、さらに目立つようにシールが貼り付けてあります(使い込むと剥がれそう…)

収録語数はそこそこ程度ですが、入門用としては最適でしょう。
中文に慣れてくれば日漢辭典に頼る頻度は減りますし…

ちなみに、今回取り上げているのは2009年改訂版で、緑色の表紙の2002年版もまだ流通している模様。
どうやらISBNは改訂版・旧版共に同一のようで、オンラインで購入する場合はどちらが送られてくるのか不明なため問い合わせた方が良いかもしれません。

ちなみに台湾の書籍は日本のように再販制度が存在しないため、旧版が延々と一次流通にいたり、販売店による割引販売も少なくありません。

-----追記(2020/4/18)

次の記事を書く際に出版社のサイトを見ていたら気になる項目が…

この辞典、もしかして北京の出版社のローカライズ版なのでしょうか。
そうなると「台湾で使われている中国語」を調べる用途には適さないかもしれません。

台湾、香港/澳門、中国大陸ではそれぞれの地域で単語の使い方や言い回しが結構変わってきます。
イギリスとアメリカの英語が違うといった感じで。

関連リンク

大新出版集團::修訂新版 詳解日漢辭典
https://www.dahhsin.com.tw/bookIntro.php?lv01_type=Dictionary-01&prd_id=D076

台湾オンライン書店、台湾→日本への発送情報まとめ
https://chiyatani.net/tw_online_book_shop/

オンライン販売先一覧

誠品網路書店
http://www.eslite.com/product.aspx?pgid=1001199871322239
※記事執筆時在庫なし

金石堂網路書店
https://www.kingstone.com.tw/basic/2028030391736

三民網路書店
https://www.sanmin.com.tw/product/index/000379018

博客來
https://www.books.com.tw/products/0010202773

その他
https://pickbooks.com.tw/search/9789578279452


2022/5/5:旅行記ブログ(https://chiyatani.net/tw_book_introduction_01/)より移転